ウェブの未来に期待や不安が交錯する
僕らには未来が見えないからだ
でも僕らは過去を知っている
はたしてウェブは20世紀の自動車産業ほどのものなのだろうか
自動車が人の往来や物流を革命的に変えたように、ウェブの世界も拡大するのだろうか
関連産業が大量に生まれて、膨大な雇用を創出するようになるのだろうか
車で旅をするように、グーグルは僕らをまだ見ぬ土地へ連れて行ってくれるのだろうか
ブログシステムはT型フォードほどのものなのだろうか、それとも幌馬車程度のものなのだろうか
作家はF1レーサーになることを夢見るべきなのだろうか
織機を作ることを止めて、自動車を作るべきなのだろうか
馬具を売ることを止めて、高級鞄を売るべきなのだろうか
それとも今の商売を続けるべきなのだろうか
運転ができなくても生活はできるように、ウェブを利用できなくても生活ができていくのだろうか
人類の歴史というものを顧みて、人々が今もこうして生きつづけていることを知れば、僕の気持ちはすこしは楽になる

ウェブ人間論 (新潮新書) by 梅田 望夫 and 平野 啓一郎



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