知識社会のジレンマ

知識社会における序列は知識の質量できまる
知識の質量を高める最良の方法は専門化である
一方で知識社会は知識の多様性を与える
専門性と多様性は相対立する
この矛盾が全ての人に劣等感を与える
知識社会におけるジレンマがここにある

未来は存在しない

未来とは
昨日から見た今日が存在したから
明日も存在するだろうという仮定の延長に過ぎない
未来が存在するのは
実在としての人がそこに立ったとき
すなわち現在になったときである
よって未来は存在しない

今不幸な人にとっては
未来は希望であり
今幸福な人にとっては
未来は不安(リスク)である
現代人はその両側面を持っているので
未来に希望と不安を同時に覚える

しかし未来が存在しない以上
それを予想することもできない
できるのは単なる統計的帰結である
統計的帰結であれば希望や不安は無意味であり
無為に生きるのが良い

未来とは本来
人が明日を想像する行為のことであり
それ以上でも以下でもないのだろう


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