11 December 2007
専門家と一般
一般人は対象の全体像すなわち森を概観することはできる
その外観に基づいて対象を評価することはできる
しかし森は多数の木の集まりで構成されている
そして専門家は木を見ている
専門家がすべての木を見終えて
そこから浮かび上がる全体像こそが真の森の姿である
真の森の姿はときとして一般人が見る森の概観とは一致しない
そのとき一般人による評価は的外れになる
専門家の価値が顕在化するのはこのようなときである
専門家は一般人に正しい道を教示できる
ところが現実には森を構成するすべての木を見終えた専門家はほとんどいない
大半の専門家は一部の木しか見ていない
一般人が見ている森の概観すら見えなくなっている専門家もいる
このような専門家は一般人に正しい道を教示しえない
大半の専門家は専門家の名に値しない
これが現実であり一般人は自らのアンテナを磨かなければならない
自分の身に起きている問題が何であり適切な対処は何かを
最終的に判断できるのは自分でしかない
無知は仕合わせだが危険でもあることを認識しなければいけない
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