僕「英語ができるようになりたいんだけど。」

リコ「どうしたの急に?」

僕「この記事を読んだんだ。」

2013年、ITエンジニアは英語を学ぶべきか? - QA@IT公式ブログ

リコ「...。」

僕「で、ITエンジニアとしたらばやっぱ英語ができなきゃ、って思ったり。」

リコ「英語ができないって...。まずは君の日本語から、ってのは置いておいて、君は英語の何ができるようになりたいの?」

僕「アメリカのITエンジニアと会話できるようになりたい。」

リコ「日常的にアメリカのITエンジニアと会話してるの?」

僕「してない。」

リコ「できない理由、はっきりしてるじゃん。」

僕「そうだね。でも、会話する機会がないから。」

リコ「機会がないなら、必要ないじゃん。」

僕「そりゃそうなんだけど、みんな先の記事みて、できないとってブコメしてるし。レベル5はないととか、レベル10逝きたいとか言ってるし。」

リコ「みんな死ぬって言ったら君死ぬの?」

僕「...。」

リコ「それって、もしかしたら"劣等感"ってやつじゃない?」

僕「劣等感?」

リコ「それって、できる人がその人よりもできない人に劣等感与えるためにいってるんじゃないの?で、君はまんまとその罠に嵌ってるんじゃないの?」

僕「いやいや、これからITエンジニアは英語できないと。アジア諸国が台頭してるし、日本の市場はシュリンクしてるから早晩死活問題になるよ。」

リコ「なんか君って、せいくらべが好きなの?」

僕「ふつうだけど。」

リコ「君さあ、英語圏の人と二人っきりで5分以上会話したことある?」

僕「何回かはあるよ。」

リコ「そのとき、君の英語力でコミュニケーションとれた?」

僕「まあ厳しかったけど、メモとかボディランゲージとかでなんとか僕の言いたいことは通じたみたい。相手の言ってることもなんとなく分かった。」

リコ「そのときに"劣等感"って感じた?」

僕「劣等感?まあもっとちゃんと自分の言いたいことが言えたらとは思ったけど、劣等感は特には感じなかったよ。むしろコミュニケーション取れたことは嬉しかったって記憶がある。」

リコ「じゃあ、英語のできる日本人と君と英語圏の人とで会話したことある?」

僕「あるよ。」

リコ「どうだった?」

僕「ほとんど喋れなかった。僕の言いたいこと、その人が言ってくれたし。」

リコ「劣等感感じた?」

僕「すごく感じた。惨めな気分だった。」

リコ「もしかしたら、英語が話せるようになりたいって、そういう趣旨なんじゃない?他の日本人に対して劣等感持ちたくないって。で、できるようになって優越感に浸りたいって。」

僕「いや別に..。」

リコ「ちなみにその日本人の人はどういう人?」

僕「2年前からアメリカで働いてる。」

リコ「つまり毎日英語を話す機会があるんだよね、その人?」

僕「そういうことになるね。」

リコ「じゃあ、その人が君と同じように帰国子女と英語圏の人と会話してる場面って、想像できる?」

僕「うん。」

リコ「その人、きっとそこでは君と同じように"劣等感"持つんじゃないかな。」

僕「そうかも...。」

リコ「つまりその人くらい英語ができるようになっても、その人よりも英語ができる日本人がいればそこには劣等感が生まれるんだよ。」

僕「まあそれは...。」

リコ「"劣等感"って、ほんとコストだよね。」

僕「まあ、それで学習意欲がドライブされるんなら、コストってこともないとは思うけど。」

リコ「劣等感が学習意欲をドライブするなんて、歪んでるよ。」

僕「まあそうかもね。」

リコ「もし君が何の因果かアメリカに住むことになったら、"英語で会話しない"って選択はないよね。」

僕「まあそうだね。」

リコ「"必要は発明の母"ってことばあるよね?ボクからは君に"必要は学習の母"って言葉を送るよ。生きていくために学ばなけれないけないことは無限にあると思うよ。だからその優先順位を間違えないようにね。」

僕「君のアドバイスも一理ありそうだね。これで少しバランスが取れたかも。ありがとう、リコ。」


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