MacBook Airそれは美の追求

Jobs、いやAppleが追求しているのは便利なToolではない
彼らが追求しているのは情報機器における美である
美の追求の基本的な姿勢は
極力不要なものを省くことである

Computerを繋ぐコード類は美しくない
稀にしか使わないDVD-DriveやPort類は美しくない
携帯Computerにマウスは美しくない
携帯Computer専用のバッグは美しくない

そうしてMacBook Airのような美しい作品が生まれる

彼らは技術を美の実現のために用いる
利便性と美とは本来相対立する概念ではない
どこかにそれらの交点が存在する
しかし多くの企業がその交点を追い求めることなく
利便性を優先して美を大きく犠牲にしている
それがどれだけ企業価値を棄損し
顧客を失っているのかも分からずに

Appleはそのような交点を追い求める
数少ない情報機器メーカーの一つである
残念なことに
Geekたちにそれが理解されるのはもう少し先のことなのだろう

暴落は安心の証

株式は通貨と同様に信用をベースにした一社会システムである
信用の膨張や収縮によってその価値は変動する
株価の暴落は集中的な信用収縮の事象である

ここで見ておかなければならない事実は
そのようなときでも株式の売買は成立し
株式を売っている人たちがいる一方で
ほぼ同数の買っている人たちがいるということである

つまり市場参加者の少なくとも半数は
このような事態にあっても株式というものが
依然信用に足るシステムであると考えているということである
これは株式を持つものにとっては
まさに安心の材料と言えるものである

待っていれば喧嘩した妻はいずれ帰ってくるということなのだ

知的財産法の役割

知的財産主義は20世紀における壮大なる実験であり
社会主義と同様にそれは失敗であった
岩礁が波によって少しづつ削られていくように
知的財産主義はこれから長い終焉のステージに入っていく

しかしその終わりの先には
自由主義者たちが夢想したパラダイスは無く
大企業による一層の独占を生む社会があると思う
なぜなら現代の大企業にとって知的財産法は
独占を後押ししてくれるものではなく
むしろその活動の足かせに過ぎないものだからである

つまりこのパラドックスを理解し受け入れるのが現代の知恵であると思う

知性の価値

知性とは元来
肥大化した人間の脳の
ひまつぶしの結果に過ぎない

それは
時計の針が進んでいるように見えて
一歩も前に進んでいないのと同じようなものなのだ

それなのに残念なことに
現代では知性は
競争や他人を攻撃するための
武器になってしまっている


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