これからRubyのメソッドを全部覚えようとする人たちへ Ruby Reference Indexの紹介
Ruby技術者認定試験制度
RubyにはRuby技術者認定試験制度という認定資格制度があります。この制度では、現在、Rubyのスキルレベルに応じた二種類の資格試験が用意されています。初級者向けのRuby Association Certified Ruby Programmer Silver
と、中級者向けのRuby Association Certified Ruby Programmer Gold
です。
そしてこの度万全の準備が整い、上級者向けのRuby Association Certified Ruby Programmer Sapphire
が開始されることになりました。
Sapphire資格を有することにより、あなたはRubyアソビエーションにより公式にRubyist
として認定されることになります。これはプログラマ採用企業に対する大きなアピールポイントになります。なお、本件に関連して本年5月1日以降、Rubyist
と称して無資格で業としてプログラムを行う行為は、司法による処罰の対象になりますので注意が必要です1。
Sapphire試験の問題レベル
Sapphire試験は難易度がかなり高く、熟練Rubyプログラマでも相当の事前準備が必要になります。認定Rubyistの麻酔運転氏によれば、次のような問題が想定されているそうです。あなたはいくつ答えられますか(Rubyのversionは1.9.3)。
- Arrayクラスのinstance methodの数よりもStringクラスのinstance methodの数のほうが多い。
- sort_byはEnumerableに定義されたメソッドであるが、sort_by!はArrayに定義されたメソッドである。
- 小文字ではじまる組み込みクラスが存在する。
- File::Statクラスの42あるインスタンスメソッドの半数は末尾が?で終わる。
- selectメソッドはArray, Hash, IO, File, Kernel, Enumerable, Structに存在する。
- Symbol#lengthは1.9系で追加されたメソッドである。
- ARGFオブジェクトのクラスはARGF.classである。
- Stringおよびstringというメソッドが存在する。
- tell, store, begin, end, real, imag, end_with?, friday?というメソッドが存在する。
- Process, Process::GID, Process::Sys, Process::UIDはモジュールだが, Process::Statusはクラスである。
合格ボーダーは正答率9割です。これは強敵です(解答は末尾に)2。
試験対策
しかし心配する必要はありません。あなたにはリニューアルされた、Ruby Reference Index(Rbref)があります!
Rbrefの特徴
- Rubyのすべてのメソッドをクラス・モジュール別に一覧表示。
- クラス、モジュール、例外クラス、標準添付ライブラリ、主要トッピックの直リンク、関連サイトの見出し表示。
- 1.8.7, 1.9.2, 1.9.3 の各ヴァージョンに対応。
- 各メソッドはRuby Reference Manual(るりま)の該当解説に直リンク。
- 1.9系で追加されたメソッドを別色表示。
- 各クラスの継承関係・Mix-inモジュールを表示。
- アクティブユーザ
1
でトラフィック問題なし。
今回の変更点
- るりまのリンク先をdoc.okkez.netからdoc.ruby-lang.orgに変更。
- version 1.9.3に対応。
- 暑くなるこれからの季節に合わせてアイス系カラーの採用。
- バグ修正。
リンク切れについて
一部のメソッドでリンク切れが生じています。考えられる原因は次の何れかです。
- そのクラスでMix-inされたモジュールで定義されているメソッド。
- るりまの対応する解説の不存在。
- 単なるプログラムのバグ。
何卒ご理解の程よろしくお願い致します。
Ruby公式資格教科書 Ruby技術者認定試験 Silver/Gold対応 (EXPERT EXPASS)
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