今年の冬休みにあなたが「The Ruby Programming Language」を電子書籍で読まなければいけないほんとうの理由 またはブロガーはアフィリエイトの夢をみる
「初めてのプログラミング 第2版」とか「初めてのRuby」とかを既に読み終えたあなたが今年の冬休みになんかもう一段Ruby力付けたいなと思っていたところ、はてぶで次のような記事を見つける。
眺めてみるとその中に「まつもと ゆきひろ and David Flanagan」著による「O’Reilly Japan - プログラミング言語 Ruby」という評判もなかなかな本があったので、これを買おうとあなたは決意する。
O’Reilly Japan - プログラミング言語 Ruby
スタバで知り合った彼女からの今年のクリプレは「Kindle Paperwhite 3G (2012年モデル)」だったので今度は電子書籍でとも思ったが、価格が大して魅力的でない上にフォーマットがPDFということでやっぱり紙本にしようとあなたはAmazonのサイトを開く。
プログラミング言語 Ruby 3,990円
ここで、輪切り大根の上にフォアグラが乗っただけの何の創意工夫もない昨日のディナーに3万円が溶けていったことを思い出し「3,990円」という価格にあなたの指が一瞬止まる。
下の方を見ると中古で「2,947円より」との文字が踊る。しかしこれから長い付き合いになる可能性を考えるとどうも中古はと、あなたの気は進まない。
そこであなたは「原著」の存在を思い出す。英語は得意ではないがプログラミング本ならなんとかなりそうだし、翻訳料が上乗せされてないだろうから安いに違いないとあなたは考える。円高だしとつぶやいてもみる。それでAmazonの洋書カテゴリであなたは本を探し始める。
The Ruby Programming Language 3,750円
「なめとるのかAmazon。」とその価格にあなたは怒りをあらわにする。
Amazon.co.jpに対する怒りを抑えられないあなたはAmazon.comを訪れる。そしてその「日本でお買い物しましょう!」という恭しき警告を無視して原著を探す。
本日の対米ドル為替レート85.30円を$24.07に乗じると2,053円となり$6ドルほどのShipping costを加味してもと、あなたは勝利を確信する。
ところがデリバリを見ると18 to 32 business daysとなっていてこれでは冬休みが終わってしまうということにあたなは遅ればせながら気づく。
敗北感に打ちひしがれながら恨めしい目で先のページを眺めていると、あなたはその上部に小さい文字で「The Ruby Programming Language and over one million other books are available for Amazon Kindle. Learn more」とあるのに気づく。
その「The Ruby Programming Language」の文字をクリックしてみる。
$17.27に85.30円を乗じる。1,473円。そして「includes free wireless delivery」。あなたの勝利は確定する。
これで終わりかとおもったその矢先に活力を取り戻したあなたの脳は「もしや!」と閃く。
あなたは再度「Amazon.co.jp」のページを開く…
「1,455円」。
最初が「3,990円」その差額「2,535円」。
あなたの指は軽やかにAmazonの「1-Clickボタン」を押し、その指先から幸福感が全身に伝わるのを感じてしばし目を閉じる。
あなたはここで、MITメディアラボを作ったネグロポンテが18年前に「アトムからビットへの変化に後戻りはない」と言ったことを思い出す。これは「何れ全てはビットに収束する」ことのネグロポンテの予言である。しかしあなたは、この本探しの旅を通して現時点で情報革命は多様性を生み出していることを知った。
情報革命はまだ始まったばかりである。
私たちはいまディジタルの時代に生きているのだ。
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The Ruby Programming Language by David Flanagan and Yukihiro Matsumoto
ビーイング・デジタル - ビットの時代 新装版 by ニコラス・ネグロポンテ
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